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【gihyo.jp連載】無関心な現場で始める業務改善(シーズン2) 第6回 公開中

 

gihyo.jp

無関心な現場で始める業務改善【シーズン2】

第6回 "やらされ感"なし!トップが腹をくくった改善を目指す

2012年12月25日

 株式会社カレンコンサルティング  世古雅人


コンサルティング会社C社を訪問した佐藤さんに,出迎えたS氏とW女史からのアドバイスはまだ続いています。具体的な変 革のシナリオ,トップや現場の巻き込み,社内的な改善活動の位置付けなど,中田社長から後押しをされてはいるものの,どこから手を着ければよいのか,わか らないことだらけです。

"やらされ感"のある改革はやりたくない

  • 佐藤さん:「問題意識が高かった社員は先月の早期退職でほとんど辞めてしまいました。今は余計なことは言わない,関わりたくないという人たちばかりです。しかし,このまま品質問題を放置しておくわけにはいかないので,業務改善は待ったなしです。先ほど伺った"ソフト部分"(第5回参照)の組織風土を変えていくことも視野に入れて考えないと,当社では立上げだけではなく,その先も難しいように感じます」

  • S氏:「佐藤さん自身は,業務改善にどんなイメージをお持ちですか?」

  • 佐藤さん:「現場から職場の問題を定期的にいくつか出してもらい,問題の多そうなところから順番につぶしていく……そんな感じです」

  • S氏:「それでうまくいきましたか?」

  • 佐藤さん:「なんだか形骸化している印象が強いし,業務改善をやる人は決 まっている感じです。やらない人は何もやらない。見ているだけです。それに,申し訳ないと思いつつも,何これ?と言いたくなるような,くだらない改善案も あります。実際に改善を行っていてコストが下がった,品質が上がったという話もほとんど聞きません」

  • S氏:「うんうん……なるほどね。それで…?」

  • 佐藤さん:「みんな,"やれ!"と言われればやる人なのですが,"やれ!"と言われなくとも現場が工夫してどんどん改善をしていく。こういう姿が理想的だなと思います」

  • W女史:"やらす側"と"やらされる側(現場)"という構図にはしたくないですからね」

  • 佐藤さん:「はい。"やらされ感"のある改革はやりたくありません」

  • S氏:「この図(図1)はよく当社が用いるものですが,これまでお話をしてきた"ソフト改革"と,もう1つの"ハード改革"について,業績との関わり具合とそれぞれの特徴について示したものです。"やらされ感"についても考えてみましょう」
    (おもむろにS氏は佐藤さんへ説明を始めました)

図1 変革のハードとソフト

図1 変革のハードとソフト

「やらせる改革」のハード改革

「本来,業務はこうあるべきだ!」。とかく,大上段に構えている会社の上層部だけに限らず,コンサルティング会社とは, おおよそ「エラソーなこと」を言うところです。「御社の"現状(as is)"はXです。"あるべき姿(to be)"はYです。このギャップZ(=Y-X)が御社の課題です」と。「なるほど,そうかもしれないな」と思いながら,あからさまに自社の悪いところを指 摘されるのはあまり気分の良いことではありません。

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