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【ITMedia】いまどきエンジニアの育て方(14):「図面を書いて終わり」では成長できない ~

いまどきエンジニアの育て方(14):「図面を書いて終わり」では成長できない ~製造部門の視点を持たせる~

図面を書くこと、仕様書を出すこと――。開発部門の仕事は これだけでは終わりません。自分の意図通りにモノを作ってもらうには、“いかに作りやすい設計図を書くのか”ということが重要になってきます。そのために は、開発の後工程である製造部門や、さらにその先のエンドユーザーを、若手エンジニアに常に意識させる必要があります。


「いまどきエンジニアの育て方」連載一覧

 前回、「スーパーエンジニアになるための6カ条」を松田課長から教わった田中課長。早速、若手の佐々木さんに対して、「技術以外の関心を持たせる作戦」に出ようとしています。田中課長は、「経営はもっと先として、前工程の企画側か、後工程の製造側か、どちらから学ばせるのがいいかな」と考え中です。

 さて、面倒見があまりよくない先輩社員の長谷川さんの 下でOJT(On the Job Training)を受けてきた佐々木さん。いつも自信がなく、不安でいっぱいだった佐々木さんが設計した、次期新製品であるネットワーク機器の試作機が 出来上がってきました。試作したボードを見た途端、これまでの不安そうな様子がうそのように、うれしそうな表情をした佐々木さんです。

設計通りに動かない!

mm121105_imadoki14_fig01.jpg 図1 ボードの評価作業のイメージ(関連記事:進化する組み込み向け計測技術)

 佐々木さんは、この製品のCPUボードと周辺インタフェース部分をメインに担当しています。高い周波数で動作するので、田中課長からは「自分でも勉強して、設計と実装には注意するように」と言われてきました。

 佐々木さんは、これまで長谷川さんの下で、ある意味、下っ端要員としてボードの調整やデータ取りなどを行ってきたので、試作ボードの動作確認や調整方法などは身に付いています。

 まず、ボードがショートしていないことを確認した上で、おもむろに電源を入れました。次に、ロジックアナライザFPGA開発ツールなどを持ち出して、ボードに接続します。

 基本動作の確認に3時間ほどかかりましたが、どうも納得がいかないらしく、浮かない顔をして首をかしげている佐々木さん。

mm_iku_sa_de.jpg

何で設計通りに動かないんだろう……?


ベテランエンジニア田中課長の視点

 あれこれ悩んでいる様子の佐々木さんを見て、田中課長が声をかけます。近くに、長谷川リーダーの姿は見えません。

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