【月刊総務オンライン】業績に効果が出る新しい組織風土改革の進め方 第16回 本日公開
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業績に効果が出る新しい組織風土改革の進め方
第16回:「新しい組織風土改革」と「これからの業務改善」
株式会社カレンコンサルティング 世古 雅人
早いもので、2012年2月より開始した組織風土改革をテーマにした本コラムも、今回で16回目を迎えることとなりました。
元々、組織や人に関わる領域は、コンサルティングに限らず、マネジメント領域においても難しい領域に位置付けられます。なぜなら、画一的に「これだ!」という手法がないからです。
■改めて「目指す組織風土改革」とは何か?
世の中を見てみると、企業の不祥事に限らず、行政の体質についてニュースが途絶えることはありません。これらに対して、「風土改革が必要だ!」と マスコミも社会も声高々に言います。言うだけなら簡単で誰でも言えます。大事なことはどう変えていくかということです。そして、どう変えていくかは、言わ れる側の組織が考えなければならないことですが、経営トップですらイメージできていない場合がほとんどで、具体的な施策となると"ノーアイデア"状態に陥 ります。
言う方(マスコミ、社会)も言われる方(企業、組織)も、組織風土改革そのものを求めているわけではありません。不祥事が二度と起きないように、社会や顧客により価値を提供するように、もっと社会に貢献するように...等、「これらを実現できる組織となるために風土改革が必要である」と言っているわけです。
つまり、本コラムで重要視している「改革のスピード」と「業績に効果を出す」と他なりません。残念ながら、組織風土改革に対してスピードや業績は、これまでに真剣に問われず、期待されなかった領域です。組織風土改革は何年も時間がかかる。業績は以前と何にも変わらない......これでは意味がないと、私たちカレンコンサルティングは考えています。
冒頭に書きましたが、今回で16回目です。"3歩進んで2歩下がる"感がありますが、我々自身、何年もかけて作り上げてきたやり方を一言で皆さんに 伝えることは容易ではありません。文章だけではなく、図を用いながら、皆さんに「概念的な理論」 「方法論的な内容」 「具体的な事例」を伝えてきました。
今一度、頭の中に、「業績」 「スピード」の2つの言葉を置きながら、"業務"という皆さんのもっとも身近なキーワードで考えていきましょう。
■業務に起因する組織の悪循環
図1をご覧ください。右上の「業務が複雑化、肥大化すると...」がすごろくのようですが、スタート部分です。
この図は、これまでに我々がお手伝いした企業の多くが抜け出せずにいた悪循環を模式的に示したものです。驚くべきことに、業種、職種に関わらず、この図を見た多くの方は、「うちの会社のようだ」とうなずかれます。
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